最強の履歴書の書き方

公開日: 2016年5月27日金曜日 考えさせられた

最強の履歴書
レジーナ・ハートリーの、「最高の人材の履歴書が必ずしも理想的でない理由」を見て考えさせられた事です。

一流大学出身の候補者Aと、転職などを繰り返してきた候補者Bを比べた場合、優位性があるのは候補者Aだが、候補者Bも同様に評価する必要があるという内容であり、人事担当をしている長年の経験から学んだ事を語っています。

1.履歴書はその人のストーリーを語る


候補者Bのような転職の多い方は、長続きがしない(やる気のなさや集中力の欠如)や円滑な人間関係の構築ができないのではないかと、ネガティブな印象を持ってしまいがちです。

しかし、一方で現状には満足しない向上心を持って戦っている方もいるという事を忘れてはいけないという事です。

こういった候補者Bを「闘士」と呼んでおり、履歴書を放り出さずによく吟味するようなったと語っています。

レジーナ・ハートリー自身が「闘士」のような境遇だったからこそ、不遇な環境でも成功を勝ち取ろうとしている人と面接する価値があるのだそうです。

貧困や育児放棄、いじめや虐待、両親との死別などはトラウマを生み人生に苦難をもたらします。そういった人間ほど成長し変貌を遂げるという調査結果があるそうで「心的外傷後成長」と呼ばれているそうです。

昔から言う所の「反骨精神」や「悔しさをバネにして頑張る」と言ったような感じでしょうか。

両親から養子に出され大学を中退後、職を転々とし読字障害もあった方を採用しますか?と問いかけ、その人がスティーブ・ジョブズであったと答えます。

将来、世界で最も成功した起業家と言われるジョブズの履歴書も書いてしまえばこの程度になってしまうのだから不思議なものですね。

「心的外傷後成長」や「闘士」のような人ほど、仕事上の困難をものともせず切り抜けていくそうです。

対照的に候補者Aのような成功ばかりしてきた人間は、逆境や困難に対して脆い傾向があるそうです。

最後に「闘士」を雇いましょうと締めくくります。

2.履歴書を見るためのポイントは


この「最高の人材の履歴書が必ずしも理想的でない理由」という言葉の裏には、履歴書からは理想的な人材は判断できないと言ってるようなものです。

なぜなら、候補者はAやBのような方だけではないからです。

半端な覚悟で応募した候補者Cや滑り止めでも「御社が第一志望です」という候補者Dなども当然いるからです。

こういった部分は専攻学科や前職から間引く事は可能でしょうが、企業は本当に「闘士」を必要としているのでしょうか?

例え話を聞いた時に僕は、「候補者Aは自力が強く、対応力はあるが自分のキャパシティーを超えた場合脆い」と考えました。「候補者Bは自力が弱く、逆境や困難は育ちや経験がカバーしてくるれるので得意です」という風に感じました。

これが企業の社員として働いた場合、大差はないように感じます。なぜならどちらも同じ所に到達するまで努力をしており、違うのは努力のベクトルの問題だと思ったからです。

こうなってしまっては人事担当の好みによって決まってしまうのではないかと考えてしまいました。

試験のように点数のつかない履歴書だからこそ、優劣がわかりづらく落ちた時に納得しづらい部分もあると思います。原因がわからないから自分を否定されているような気分とでも言いましょうか。

履歴書で伝えられる事は多いようで少ないと思います。だからこそ僕みたいな半端な人間からすればつじつまを合わせるような履歴書にする事が「闘士」であり、書類審査を通すために必要な事だと思いました。

3.この件から俺が得るべき教訓は


候補者Aにしろ、候補者Bにしろ、自分が他の候補者より劣っていると感じる必要はなく、ポジティブな内容の履歴書を作成する事が必要だ。

なぜなら人事担当者も「心的外傷後成長」など問わず、そういった人材を必要としているからだ。そして、それを言葉で表現できる面接に備えるべきである。


環境などを問わず、努力している人は報われるべきであり、人事担当者にはそれを見極める目が必要だ。

それでも自分が評価されないと感じた場合は自分から起業して、「闘士」を雇いましょう。
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